大切なパートナー

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僕の大切なカットシザーです。
ナルトシザーの”ハイネッター”という、まあ業界では一流のものみたいですね。
もうかれこれ20年前になるのかな・・・
今はもう廃番になってしまって、同じものは生産していないのですが。。

その頃の僕はスタイリストデビューしてまだ間がなく、
自分のカット技術の未熟さに辟易していました。
『早くうまくなりたい!もっとうまくなりたい!』
そう思いつつも、どうすればいいのかわからない毎日。。
ただただ闇雲に練習するのが精一杯でした。

きっかけは、当時のオーナーにいただいたこんな話でした。
『お客さまの大切な髪を扱うわけだから、それくらい大切にできる道具を使いなさい』
『それなりの道具からは、それなりのスタイルしか生まれないし、
もっと言えばそれなりの満足感しか与えられない』

でも、僕は・・・
『いいシザーが欲しいけど、もっとうまくなってからでいいや』
『それより、欲しい服もあるし、遊ぶお金も欲しいし・・・』
正直、そう考えていました。
それまでは1本1万円そこそこのシザーしか使っていなかった僕にとって、
そのオーナーの話はすごく胸に刺さりました。

で、一発奮起して新しいシザーを買うことに決めたんです。
なんという身の程知らず。。

例えるならば・・・
『初心者マークのヘタクソドライバーがマニュアルのフェラーリを買う』
価格的にもスペック的にも、そんな感じでしょうか(笑)

とはいうものの、その頃の僕はまだ給料も少なく、生活するのが精一杯。
25万(!)というお金なんて一括で払えるわけもなく・・・
悩んだ末に36回払いのローンで買ったんです。。

20年前の25万円って、今に換算するといくらくらいになるんだろう??

それから今に至るまで何本ものシザーを買い増してきたけど、
これを上回る金額のものは買っていないな。。。



親指側のリングの微妙なシェイプや・・・
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絶妙な角度の小指掛けも・・・
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すべて僕の右手のために微調整されたものなんです。
どれもこれも、すばらしいヘアスタイルを作るためのこだわりであり、
行き着くところは、お客さまの満足のためなんだな・・・と。

もちろん、使い心地はぜんぜん違いました。
鋏で切るというより”自分の手で切る”という感覚でしょうか・・・
右手を自由自在に操れる感覚に驚いたのを今でもおぼえています。
おかげで作るスタイルも、なんだか洗練されてくるというか。。
今思うと、錯覚や思い込みだったのかもしれませんが(笑)



TVドラマバンビ〜ノ市村正親扮するシェフが言っていた言葉・・・

『いままで、何万皿のパスタを作ってきたんだろう・・・』



ふと、僕も考えた・・・

『いままで、何万人のヘアスタイルを作ってきたんだろう・・・』



これからもたぶん何万人ものヘアスタイルを作るんだろうな。
というか、作りたいと思っている。
体が動く限り・・・また、僕を支持して下さるお客さまがいる限りは。。。
そうありたいと願っています。










本日のおまけ画像↓
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ブタの顔した”豚まん”・・・
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by yossy-kmt | 2007-05-03 04:04 | 仕事
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